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■前集97項

家人有過、不宜暴怒、不宜軽棄。
此事難言、借他事隠諷之、今日不悟、俟来日再警之。
如春風解凍、如和気消氷、纔是家庭的型範。

家人(かじん)に過ちあらば、宜しく暴怒(ぼうど)すべからず、宜しく軽棄(けいき)すべからず。
此の事、言い難くば、他の事を借りて隠(いん)に之を諷(いき)め、今日(こんにち)悟(さと)らざれば、来日(らいじつ)を俟(ま)ちて再び之を警(いまし)めよ。
春風(しゅんぷう)の凍(こお)れるを解(と)くが如(ごと)く、和気(わき)の氷を消すが如く、纔(わずか)に是れ家庭の型範(はんけい)なり。

家族の誤りに、ことさら激しく怒ってはならないが、軽視してもいけない。
言い難いことなら、暗示をもって注意すべきで、それに気が付かなければ、後日、機会を改めて、再び暗示すべきだ。
この方法は、春の暖かい風が氷を溶かすようなもので、家庭円満の基本形なのだ。
つまり、感情で付き合う事の多い家族は、直接的に怒れば、直接的に反応し、双方が引っ込み辛くなるので、誤りや注意は気長に優しく解るように伝えのが家庭円満のコツだということ。
言い換えれば、活人は家族の要として私生活でもリーダーなのだ。
慧智(030615)