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■前集57項

読書不見聖賢、為鉛槧傭。
居官不愛子民、為衣冠盗。
講学不尚躬行、為口頭禅。
立業不思種徳、為眼前花。

書を読みて聖賢(せいけん)を見ざれば、鉛槧(えんざん)の傭(よう)たり。
官に居(お)りて子民(しみん)を愛せざれば、衣冠(いかん)の盗(とう)たり。
学を講じて、躬行(きゅうこう)を尚(くわ)へざれば、口頭(こうとう)の禅たり。
業を立てて種徳(しゅとく)を思わざれば、眼前の花たり。

本を読んでも内容の素晴らしさを理解できなければ、ただの読書中毒の筆耕屋だ。
役人であっても国民を愛さなければ、ただの制服を着た給料泥棒だ。
禅学を教えても、実行していなければ、ただの口先だけの知識に過ぎない。
起業して利益を上げても社会貢献しなければ、ただの目の前の花に過ぎない。
つまり、上辺を調えることより、全ては本質を理解し実行しなさいということ。
言い換えれば、活人は正に「中身」なのだ。