« ■前集33項 | メイン | ■前集35項 »

■前集34項

利欲未尽害心、意見乃害心之蟊賊。
声色未必障道、聡明乃障道之藩屏。

利欲は未(いま)だ尽(ことごと)くは心を害せず、意見は乃(すなわ)ち心を害するの蟊賊(ぼうぞく)なり。
声色(せいしょく)は未(いま)だ必ずしも道を障(ささ)ず、聡明は乃(すなわ)ち道を障(ささえ)うるの藩屏(はんぺい)なり。

利益を求める気持ちは必ずしも善なる心を損なうわけではないが、思い込みが善を蝕む害虫のようなものである。
名声や色情は必ずしも修行の道のさまたげになるわけではないが、謙虚に欠けることが、修行の道の妨げとなる障害物のようなものである。
つまり、活人の心根は、大志を抱いて、拘らず、囚われず、謙虚に真面目に誠実に。
言い換えれば、活人は、清心万能、邪心万危を知る。
慧智(030602)