■後集24項
争先的径路窄、退後一歩自寛平一歩。
濃艶的滋味短、清淡一分自悠長一分。
先(さき)を争(あらそ)うの径路(けいろ)は窄(せま)く、退(しりぞ)きて後(おく)ること一歩(いっぽ)なれば、自(おのず)から一歩(いっぽ)を寛平(かんぺい)にす。
濃艶(のうえん)の滋味(じみ)は短(みじ)かく、清淡(せいたん)なること一分(いちぶん)なれば、自(おのず)から一分(いちぶん)を悠長(ゆうちょう)にす。
先を争って進む道は狭く、ほんの一歩下がって後から行けば、一歩下がった分だけ道は広くなる。
濃厚な味はその場限りの美味しさで、ほんのチョットだけ薄味にすれば、その分だけ旨味が長続きする。
つまり、勝ち負けに拘るような競争とは決別し、他人を見るより、自分の内面を見つめて磨き、人を先に行かせれば、余裕のある歩き方が出来るし、濃厚な味覚に酔いしれる一瞬のために神経を使うより、淡白を良しとすれば長い間楽しめるということ。
言い換えれば、達人の人生は、何事もあっさりとしていれば、楽しみは長続きするということ。翻って言えば、急いで生きた人生を取り戻しましょうということだろう。
慧智(030711)