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■後集13項

石火光中、争長競短。
幾何光陰。
蝸牛角上、較雌論雄。
許大世界。

石火(せっか)の光中(こうちゅう)、長(ちょう)を争(あらそ)い短(たん)を競あ(きそ)う。
幾何(いくばく)の光陰(こういん)ぞ。
蝸牛(かぎゅう)の角上(かくじょう)、雌(し)を較(くら)べ雄(ゆう)を論(ろん)ず。
許大(いきばく)の世界(せかい)ぞ。

人間の一生は、火打石の火花のように一瞬であり、それが多少の長い、短いなどを競い合っているが、それがどの程度の差なのだろう。
この世はカタツムリの角の上のような狭い場所で、勝った、負けた、と騒いでいるが、それがどれ程の世界なのだろう。
つまり、人生は一瞬であり、動ける世界は本当に狭いのに、下らん競走をしているようでは達人とは言いがたい。
言い換えれば、達人とは己以外とは戦わない人間を言うのだろう。
慧智(030709)