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■後集7項

鳥語虫声、総是伝心之訣。
花英草色、無非見道之文。
学者、要天機清徹、胸次玲瓏、触物皆有会心処。

鳥語虫声(ちょうごちゅうせい)も、総(すべ)て是(こ)れ伝心(でんしん)の訣(けつ)なり。
花英草色(かえいそうしょく)も、見道(けんどう)の文(ぶん)に非(あら)ざるは無(な)し。
学ぶ者は、天機清徹(てんきせいてつ)、胸次玲瓏(きょうじれいろう)にして、物(もの)に触(ふ)れ、皆(みな)、会心(かいしん)の処(ところ)有(あ)らんことを要す。

鳥のさえずりや虫の音は、教外別伝・不立文字・直指人心して見性成仏する真理そのものである。
花びら草葉の色は、真理を伝える文字無き表現以外の何ものでもない。
だから学問を志す者は、生れながらにして備わっている純粋無垢な本心を、水晶のように透き通った心中にあることを気付き、現世で見聞きする全ては真理そのものであるということを心得ておかなければならない。
つまり、退役後こそ物事の本質、原理原則を探究しようとする者は、大自然の原理原則は目に見える現実の背後に現象しているし、心の中の邪心の背後に現象していることを、心に留め、宇宙の本質は「無」であることを知りなさいということ。
言い換えれば、達人は、退役後の時間を人間完成に当てる期間と認識しておくのが良い。
慧智(030708)