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■後集3項

鴬花茂而山濃谷艶、総是乾坤之幻境。
水木落而石痩崕枯、纔見天地之真吾。

鴬花(おうか)茂(しげ)くして山(やま)濃(こま)やかに谷(たに)艶(えん)なるは、総(すべ)て是(こ)れ乾坤(けんこん)の幻境(げんきょう)なり。
水木(すいぼく)落(お)ちて石(いし)痩(や)せ崕(がけ)枯(か)れ、纔(わず)かに天地(てんち)の真吾(しんご)を見(み)る。

鶯が鳴き、花が咲き乱れ、山も谷も活き活きとするが、これは大自然の仮の姿である。
谷の水は枯れ、木々は葉を落とし、石の苔は消え、川岸の木々も枯れ果てた状態に大自然の真の姿が見える。
つまり、人間も現役で活き活きと働いているのは仮の姿で、老後こそ人間の本島の姿ではないのかもしれない。
言い換えれば、人生は老後のためにあると言えるのが達人なのではないだろうか。
慧智(030707)