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■前集144項

饑則附、飽則颺、燠則趨、寒則棄。
人情通患也。
君子宜当浄拭冷眼。
慎勿軽動剛腸。

饑(う)うれば則(すなわ)ち附(つ)き、飽(あ)けば即ち颺(あが)り、燠(あたたか)なれば即ち趨(おもむ)き、寒(さむ)ければ即ち棄(す)つ。
人情(にんじょう)の通患(つうかん)なり。
君子(くんし)は宜(よろ)しく当(まさ)に冷眼(れいがん)を浄拭(じょうしょく)す。
慎(つつ)しんで軽(かる)がるしく剛腸(ごうちょう)を動かす勿(なか)れ。

餓えると寄り付き、満ち足りると去り、こちらが景気が良い足を運び、悪いと背を向けている。
これが人間の一般的な欠点だ。
だから、上に立つ者は、沈着冷静で、真実を見抜く目を育てておきなさい。
そして、慎重に人を観て、軽々しく信念を変えてはならない。
つまり、活人は、周囲を安心させるためにも毅然としている必要があるのだ。
言換えれば、活人は何事にも動じてはいけない。
慧智(030622)