■前集135項
炎涼之態、富貴更甚於貧賎。
妬忌之心、骨肉尤狠於外人。
此処若不当以冷腸、御以平気、鮮不日坐煩悩障中矣。
炎涼(えんりょう)の態(たい)は、富貴(ふうき)にありて貧賎(きせん)よりも更に甚(はなはだ)し。
妬忌(とき)の心(こころ)は、骨肉(こつにく)にありて外人(がいじん)よりも尤(もっと)も狠(はなはだ)し。
此この処、若(も)し当(あ)たるに冷腸(れいちょう)を以てし、御(ぎょ)するに平気を以てせざれば、日として煩悩障中(ぼんのうしょうちゅう)に坐(ざ)せざること鮮(すく)なからん。
人情の功罪は、高貴で豊かな者の方が、貧しい者より一層激しい。
怨みつらみの心は、身内の者の方が、あかの他人に対するより一層激しい。
このようであるから、冷静な心でそれを日常的に管理調整しておかないと、一日として欲望に悩まされ、心が休まることはない。
つまり、地位の高い一族のトラブルは予想以上に大きな影響があるので、日ごろから管理しておきなさい、ということ。
言い換えれば、活人はなり上がらない事。
慧智(030621)